もしかするかも?ラップ音と家鳴りの違いは聞き分けられる。ラップ音で眠れない旧実家のはなし

ネリコのイラスト


オートミールと米粉のスコーンは、サクサクしたクッキーみたい。
レシピを2倍して、12個も焼いたのには理由があります。

旦那氏が5日間の出張で家を開けるためです。
スイーツ好きの旦那氏にもたせてあげようと思いたったのです。

というと愛妻な聞こえがしますが、その心は旦那氏がいない間に自分専用スイーツを焼いて独り占めする野望を密かに抱いているので、恨まれたくなかったという理由が大きいです。

ひとりでいるのは好きです。だから昼ごはんに自分専用パンを焼いて食べようかとか、渦巻く欲望はとどまるところを知りません。こんな風に楽しいことを考えて自分を奮い立たせています。

寂しくはないのだけれど…ちょっと不安なのです。
夜、ひとりで寝るのが苦手だから。

どうしてこんなに苦手になったんだっけ?

旧実家であった話。ラップ音と物音はやっぱり違うもの


一年に2回ぐらいはこんな出張がありましたが、そのたびに実家に羽根を伸ばしに帰っていたわたくし。

小さい頃から暗闇が苦手だった気がするのですが、よくよく思い出してみますと、夜が怖いという気持ちにとどめを刺したのは思春期のころです。

ラップ音の原因は


実家が都心の市営アパートから念願のマイホームに移ったときですね。

旦那氏と家を買うとき後悔はしたくない!といちおう風水も調べたんです。
旧実家の間取りはよろしくなかったんだとひとりで納得しました。

完璧な間取りなんてないし、風水に縛られすぎるのもどうかと思いますが…

家の真ん中に吹き抜けの階段があり、その階段の下に物置なんて作っちゃってて。
おまけに階段が玄関の正面にありました。
開かずの物置で整頓もされてなかったし。
相乗効果のダブルパンチだったんじゃないかなぁ。

からっぽの玄関に向かって犬がよく吠えてましたねぇ。視線は必ず同じ方向を向いていました。
猫にも人にもカラスにも興味がなくて吠えない子なのに。たまたまかしら。

田舎の空気が肌に合わなかったこともあるのかな。
生活環境が変わったストレスみたいな?
夢のマイホームのおかげで学校を変らなくちゃいけませんでしたからね。
環境が変わるとストレスフルになりますものね。

旧実家を手放してまた一軒家に移っているのですが、そこでは何もなかったので不思議です。
もちろん、今旦那氏と住んでいる家でも怪奇現象は起こっておりません。

気にすると余計に聞こえるラップ音

さて、旧実家はどんな風だったかというと…
住み始めのころはちょっと落ち着かないな…ぐらいで何もありませんでした。
しかし年月を跨ぐほどに夜な夜なうなされましてね。10年ぐらい住んだころです。

悪夢から目を冷ましたあとはしばらく動機が止まらなくて怖い思いをするようになったんです。
繰り返し見る悪夢の内容にはだいたいパターンがあって、のしかかられたような重みを跳ね返して目を冷ます感じ。
やっと大学受験が終わったところに気持ち的にはすぐ就活、というお年頃でしたので、「疲れてるとろくなことがないわ」って気丈に思っていました。

ところがゲーム好きの弟が心霊ゲームで遊びはじめたことがわたしの弱っていた心をついにKOしたんですね。

ある日、隣で見ていたら、やはり心霊的な雰囲気をぞくぞく楽しむゲームなわけですから、ホラーな音響が背筋すぅーーっとさせるような空気感を演出しているわけですよ。
で、びっくり。

「やべえ!ラップ音はじまった」
「この音なんでやばいん?」
「これ鳴ると、イベントの合図だからさ」

廃墟の病院という舞台設定のためパシィンっと反響する音に仕上がってはいましたが…
え、これ家で鳴ってるやつじゃない?

ラップ音とか名前ついてんの?
つまり心霊現象のくくりってこと?
ていうかイベントってなに?
ありえーーーん。

ゲームの音響ですから当然作られた音ではあったのですが、わたしが聞いているものの雰囲気をよく捉えていました。住んでる家でまあまあ聞こえてくる音だったんですよね。

んで、家族に聞いてみたんです。
「今の音聞こえた?」って。
みんなきょとんとするばかり。
誰も聞こえてなかったよ。

理解されなかったので大学の友達に話してみたら「わたしも場所によってはラップ音が聞こえるよ!けど、家の中?それはやべぇわ」とびっくりされましてさらにグサァッときました。

物音とラップ音の違いはこれ


木造の家だと「家鳴り(やなり)」という現象があるそうです。家鳴りもパチっと鳴るんです。
家鳴りとは湿気によって木材がしなりまた乾燥して戻るときに鳴る音だそうです。家が呼吸している音らしいですよ。面白いですね。
ちなみに家鳴りは旦那氏と住んでいる今のお家でも鳴っております。

ラップ音と家鳴りの違いは…音の出処がわかるかどうかです。

家鳴りが原因なら音の出どころは壁や床からでしょう。もしくは天井とか。
家鳴りは木材から鳴っているのですから。追いかけてもこないですね。

ラップ音は空気中で鳴っていましたね。
ラップ音は破裂音と表現されることが多いですが実際その通りでわたしの感覚では、紙を指やゴムで弾いたような音がどこからともなく発生していました。

なんでそこからその音が鳴るわけ?と、ポジティブに言えば不思議。
ネガティブに言えばとっても不気味。ラップ音の特徴だと思います。

ラップ音への対処法は…

無視するのがいいと思います。
家鳴りだろうが、ラップ音だろうがどうせ自然現象で止められないのでほっとくに越したことはありません。

どーせパチパチうるさく鳴ってるだけなんですもの。
今日もお盛んね、と思うようにしましょう。
白髪も抜くと増えるというように、気にしだすとますます増えるそういうものです。きっと。

だってねビクビクしていたら、ついに耳の隣で鳴ったことがあって夜にベッドの上で飛び跳ねました。
ポルターガイストで浮き上がったわけではないです。跳ね起きたというのが正しいですね。
親のいる部屋まで走って逃げました。
こんなイベントいらないわ。

ラップ音と耳鳴りが同時にしたとき

耳に違和感を残すぐらい大きなラップ音は家の外で聞きました。
大きなラップ音を耳の近くで聞いたときは、「ぽーんっ」と耳に違和感が残ったこともありましたが半日くらいで治りました。


すごく調子の悪いときでした。頭痛が酷かったような…。
街中にあるお寺の前を通過した時、パッシ――ン!と耳の横でラップ音がして耳鳴りまでしたんです。
この時のラップ音が人生最大で大きかったです。

耳鳴り+耳にポーンとした違和感が残った記憶があります。ちなみに半日で治りました。
気に病んでいた頭痛も耳の違和感が消えるとともに治っていました。


当時は怖すぎてそのお寺のルートは迂回するようになりましたが…名前も仰々しくてね。
恐怖体験って10年以上前でもありありと思い出せますね。
昼間でも薄暗いビルとビルの間に「身わり代不動明王」の文字を浮き上がらせる提灯がぶら下がってあの世かという威厳があるところでした。怖かったな~。

調べたところ、憑き物が落ちるときにラップ音が鳴ることもあるらしいです。
えーじゃあ、身代不動明王のご利益だったのかな。でもなんかいたってこと?やっぱり怖い。

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何回も見る悪夢を克服するには

繰返し見る悪夢の方はどうなったのかというと…
実は夢の中で夢だと気がつけるようになったことで、内容を自在に変えることができるようになりました。
明晰夢(めいせきむ)っていうらしいです。


とりたてて誰にも披露する機会のない特技なのでブログにでも書いておきましょうか。

鬼滅の刃で炭治郎くんが「これは夢だ!起きろ」と自分を説得するシーンね。
あー臨場感半端ないわぁって思いながら見ました。
心臓がバクバクする悪夢で明晰夢に切り替わるときわたしがよくやるやつです。

炭治郎くんが必死に目覚めようとするのに、夢の中をループするのはしつこい悪夢あるあるですね。
作者も似たようにうなされたことがあるのかしら。リアルでした。

明晰夢をみるための方法は、夢に目印を付けようと意識して事です。
もし怖い夢をみたら「立ち向かう」と意識して寝るとか…。
夢の中で死んだりしないのでね。逃げる方が怖かったりするんですよ。
一度逃げ切れなくなってお化けに突撃されたら「…夢だね」と気が付いたことがありました。
気が付いたとたん俄然ムカついたので突撃されたシーンをもう一度再生したついでに、顔に落書きして、全く違うハッピーな夢に変えました。

夢日記とかいいかもしれないですね。夢だと気が付けばいいだけなので。
悪夢の内容が同じパターンがあるほど気が付きやすさ度がアップします。
怖かった夢の内容をよく覚えておくんです。

明晰夢は最悪な夢であるほど早い段階で目を冷ますことができたり、場合によっては夢の内容を好みのものに変えたりできて便利です。好きなシーンを意図的に繰り返し体感することもできます。

なんどやっても空を飛ぶのは気分がいいですね。ハリーポッターの曲を流すとより臨場感がでますよ。箒はあってもなくてもお好みでどうぞ。飛べますので。ピーターパンの「YOU CAN FIY!」を採用したこともあります。別に曲を付けなくてもいいですけどね。

明晰夢の使い道はそれぐらいです。

心臓がバクバクする夢のときは

ただ怖いだけの悪夢は、ホラー映画を見たあとだったりにみることが多いです。
でも心臓がバクバクする悪夢は、注意が必要だと思っています。

身体の疲れと心の疲れの両方がたまっていると心臓がバクバクする夢を見やすい気がするんです。
心臓がバクバクする夢の内容は変えるより目を冷ます方を選んでいます。

映画の炭治郎くんのように自分の首を切らなくても、現実世界の身体を動かそうともがけば目を覚ますことができますよ。

なかなか上手く目が覚ませないこともあったのですが、隣で寝てる旦那氏がうなされているのに気が付いて起こしてくれたこともありますね。ジタバタしようとするのが大事です。

だからやっぱり一人で寝るのは嫌なんです。

悪夢ばかりを見る原因

ラップ音が聞こえていた時期と悪夢を何回も見た時期は重なっていました。
就活を控えたりなど多感な時期だったので心が疲れていたんでしょう。


ただ一度発症したアレルギーはちょっとした体調の変化や外部の刺激であらわになるじゃないですか。過敏になってしまうといいますか。

そんな感じで、心労が溜まると思い出すんですよね。当時の不安みたいなものを。
引きこもって主婦業を堪能している今、心労がたたることなんてほぼ無いんですけれど。

いまはペットを飼っていないので、万が一怖い夢をみて目を冷ましたときにわたししか生きていないなんて耐えられないのでは?と不安でいっぱいなのです。

というわけで、いつもなら実家にそそくさと逃げるわけですが。今回は帰りません!

ひとりで寝るのが大人だけど怖いわたしの対策方法

電気は当然つけたまま寝ます。
完全に明るいとかえって睡眠の質が下がって良くないと思うので、朝までぐっすり寝られるように光の量を調節しておきます。
足元を明るくしておくといいかも。頭の上が眩しいと眠れないでしょうから。

さらに無音は怖いのでYou Tubeでジブリミュージックを流したまま眠ることにしました。
焚火の音や雨の音が混じっているものが落ち着きました。
アルファ波が入っているとかいうリラックス音源も、好きな曲調だとリラックスできます。

さらに睡眠をより深くするため、2度寝とお昼寝は禁止。
コーヒーは一杯だけにしてカフェインを取らないようにしておきます。
もしどうしても飲みたかったら午後3時までに飲むようにすると睡眠に響きにくいってお医者さんに言われました。

たかだか4日間一人で寝るだけよ。
…どんだけ怖いんでしょうか。


結婚4年目の出張にしてやっと親のもとに帰らずひとりで暮らしてみる決心をするなんてある意味チャレンジャーですな。26歳までずっーーと親の脛をかじっていた実家暮らしだったので仕方ないです。
そろそろひとりで寝る夜が怖いなんて言わずに大人の階段を登ってみましょうね。


それにいいこともあるんです。
出張中に美味しいケーキを焼いたものなら未練をまとった旦那氏が貞子のように夜中にスマホから出てきてくれるというので心強いです。



相当ゴージャスなお菓子を焼いて出てきてもらわないといけませんね。
わたしの安眠のために。


とはいえ、この度の旦那氏の出張は大切なもなので、スイーツを食べられるか食べられないかがチラついて集中できないとしたら心苦しいです。
だから卵も使わなくていいこのスコーンなら、日持ちもバッチリ。持たせて差し上げましょう。
もちろん、自分の分もしっかり焼くことにしたのでした。


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